はじめに

大分時間が経ってしまって申し訳ないです。
元・日本代表のはまさんです。

結果的に見ると失敗だったWMCのチームシールドですが、始まるまでは結構自信あったんですよ!
合同練習の前半~中盤のほとんどをチームシールドに傾け、
結構な手ごたえを感じるまでに至ってました。

何故結果が振るわなかったかも含めて、
日本代表がチームシールドでどんな練習をして
どんな戦略をもって本番に挑んだかを書いていきたいと思います。

チームシールドとは

まずはじめにチームシールドの説明から。
簡単に説明すると、12パックのブースターパックから3つのデッキを作る。
と言う事になります。

簡単に書きましたけど、これがまぁひじょーーーーーに難しい。
そらデッキを適当に3つ作るとかデッキを2つ作るであれば簡単なんですが、
強いデッキを3つ作る!ってなるとハードルがぐーんと上がるわけです。

何故かと言えば。

タルキールは基本的には多色環境です。
そう3色上等の多色環境。

3色デッキを3つ作るとすると、合計3×3で9色分必要になります。
皆さんご存じのとおりMTGは5色しかないので必ず被る色が出てきます。

これが難しいところで、どの色の組み合わせを選ぶか、
被った色のカードをどう分配するか、土地をどう分配するか等々 頭が痛い事が山盛りです。

数々の失敗

初めに晴れる屋さんで集まった時、時間内にデッキ構築が終わりませんでした。
理由はいくつもありますが、主に最初の色の選択に時間がかかった事、
途中のカードの選択に時間がかかった事、本当のこの構築で良いのかの疑念が常にあり
それが原因で先に進みづらかった事が主な原因でしょうか。

実際にデッキを作り、何度か対戦を繰り返していくうちに
いくつかの教訓を得る事が出来ました。

得た教訓

① 立ち止まる事の大事さ

デッキ構築中、ある程度デッキ構築ができた段階で一度立ち止まり
色選択からもう一度やり直しを行う事です。
弱いデッキが出来そうなら全体の見直しを行うべきと言う事で最初は行っていたのですが、
たとえ強いデッキが出来ても本当にそれがベストかを確認する意味でも
ある程度デッキの形が出来た時点で最初からやり直す事で、
他の可能性を考慮する事ができます。

実際時間のない中で色選択からのやり直しは大分勇気のいる行為ですが、
何回か練習していく中でかなり色選択~デッキ構築までの時間が短縮でき、
このような事が可能になりました。


② フィニッシャーの弱いコントロールは避ける

2つのデッキは出来ても、残りの1つがどうしても強いデッキが出来ない。
そんな事が多々ありました。
そんな時、余った除去とタフネスの高い壁クリーチャーで構成した
いわゆる壁デッキも何回か試してみました。

結果としては、
・接死に弱い
・フィニッシャーが強くないと厳しい。

結局相手も相応に強いデッキが出来るわけで、除去はしっかり入っていると。
そうした場合フィニッシャーとして強いクリーチャーが1,2枚程度入っていたぐらいでは勝てないのです。
ここで言う強いフィニッシャーとは悪逆の富や火口の爪等の打てば勝てるカードを指します。

これらの教訓を踏まえてのチームシールドのデッキ構築の時間配分はこんな感じになりました。

チームシールドの時間配分

開始~5分 : カード整理
まずプレイアブルでないカードを除きます。
その後色毎にカードを並べていきます。
この時氏族の並びに並べると分かりやすいです。


5分~15分 : 最初の色選択を行う
強いレア、2マナ圏の厚さ、土地の枚数を基準として3つのデッキを決めます。
除去はよっぽどの事が無い限り結構豊富なのであまり重要視ししません。


15分~25分 : 3つのデッキをそれぞれ作り上げる
色の近いもの同士が被る色のプールを近くに置きつつ
マナカーブに沿ってデッキを構築します。
この際無理に40枚に収めずとりあえず並べます。
すばやく!ならべる! これが大事です。


25分~40分 : 一度色選択まで戻り再度デッキを作る
最初のデッキの大体の形を覚えた後で、もう一度色の組み合わせを考えます。
色の組み合わせが決まり次第デッキを作り上げます。
その時の経過時間や進捗状況に応じてこの工程を再度行う事もあります。


40分~50分 : どちらのデッキが良かったかを議論し最終的なデッキを決める
今度は40枚のデッキの形にするため、細かい調整を行います。
並行してメインボードの形からサイドボードの分配を行います。


50分~55分 : デッキ登録
ここら辺は分担しながらの流れ作業で行う事が多いですが、
デッキリストのダブルチェック・サイドボードの記入チェックは必ず行います。


これで一応バッファが5分あります。
大体どこかの作業が遅れてバッファが無くなる事が多いです。


で。
結構練習もしたし、ある程度の自信は持っていたんですが・・

WMC本番の失敗

はっきり失敗って書いちゃってますけど、まぁ失敗でした。

原因としては得たはずの教訓②
「フィニッシャーの弱いコントロールは避ける」
のお手本のようなフィニッシャーの弱い除去デッキを作り上げてしまいました。

今回日本代表が作り上げたデッキは
 結構強いジェスカイ
 普通~ちょっと強いぐらいのティムール
 お世辞にも強いとは言えない除去アブザン(必殺の一射が3枚でパワー4以上がデッキに1枚)
の3つですが、この3つ目が「フィニッシャーの弱いコントロール」になっていました。

僕がこのデッキを使ったのですが、
1戦目に世界選手権にも出ていた方の神ティムールにぼこられた後、
2戦目に相性最悪のバーンマルドゥデッキに5点火力を死ぬほど打たれ圧敗しました。
(必殺の一射をゴブリントークンに2回打ちました・・)
3戦目は相手もかなり弱いデッキだったので勝ちましたが、
出来ればあと1回は勝ちたかった・・

本戦が終わり次第見たくもないカードプールに即別れを告げたため、
今となっては何が最適かは闇の中なのですが、
もっと根本的なところまで立ち戻って考える必要があったのかなぁと。

3つ目のデッキが弱いとなった時に、何とか3つ目のデッキを引き上げるアイデアをひねり出すべきでした。
そしてそれを無理にでも実施するべきだったなと。

「今思えば」の思いはかなり強いですが、完全に後の祭り。
この教訓は来年の日本代表にたくせればなーと。
本当は僕がもう一度あの舞台に立ってこのリベンジを!と言いたいところなのですが、
そこは控えめにしておきます。

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