※ 前編はこちらをご覧ください

新デッキ誕生

プロツアーまで残り約5日。
使う予定だった感染がジャンクに対して余りにも厳しかったため
僕のデッキ選択は白紙に戻りました。

ぐおおおお 困った!!

こうなったら僕もジャンクを使うか・・
そんな事を考えながら当面の滞在先であるカリフォルニア州のパサデナに向かっていました。
でその車中。

「やっぱジャンクかなぁ・・タシグル強いんよね。
今回のプロツアーはプロツアータシグルまであるで。」

みたいな会話を嘘悔いとしてました。



その他愛もない会話から新デッキのアイデアが出てきました。


確かに黄金牙、タシグルは強い。
フェッチとハンデスで墓地が肥え平均3ターン目には出てくるしその上能力つき。

でも果たしてジャンクが一番上手く使えてるのだろうかと考えました。
もしかしたら思考掃きとか入れたBUGのほうが上手く使えるんじゃなかろうかと。

その閃きからは早かったです。
宿に着き次第MOを立ち上げデッキを仮組みします。


BUGデルバー ver1
4 秘密を掘り下げる者
4 タルモゴイフ
4 黄金牙、タシグル
2 瞬唱の魔道士

4 思考掃き
2 マナ漏出
3 差し戻し
2 呪文貫き
4 コジレックの審問
2 思考囲い
4 突然の衰微
1 残忍な切断
3 蒸気の絡みつき

土地
忍び寄るタール坑を2枚入れての21枚


とりあえず思いつくがままにデッキを組んだ形がこれ。
早速MOでまわし始めます。





感触は悪くない、というよりはむしろ良いぐらいでした。

思考掃きのお陰で2ターン目のタシグルが可能となり、
それをハンデスと軽量カウンターで守るというクロックパーミッション的な動き。
マナを構えて何もなければタシグルの能力を起動して、
さながらハーフロック状態を作ることも可能というおまけつき。

賞味な話、仮想敵とのマッチアップとか全然やってない状態だったので
メタ的に強いとか弱いとかはまったく不明だったのですが、
プロツアータシグルならこのデッキしかないやろうと。

こうして僕はこのデッキを調整してプロツアーに出ることを決意しました。
プロツアー5日前の月曜日のことです。

山盛りの課題

課題はアメリカンサイズのフライドポテトぐらい山盛りでした。
ざっとあげていくと。

・カードがない!
基本的には使う予定だったデッキとそれに入る可能性のあるカードしか
持ってきていませんでした。
しゃあないから全部買うか!って思って軽く試算したところ・・
20万超えとるううううってなって
特に厳しそうなタルモゴイフ等の高そうなカードだけは借りることにしました。

それ以外はロサンゼルス近郊で毎週水曜日と土曜日にある
Frank and Sons Collectible Showで知り合いから購入しました。









Frank and Sons Collectible Show
通称Franksは毎週水曜日と土曜日に開催される
カードとかアメコミなどのサブカルチャーを集めた即売会的なやつで
MTGのカードを扱う店も10店舗以上あるので大体揃う上にかなりお安いのです。

てな形でこれはクリア。


・メインボードとサイドボードの取捨選択
正直急造デッキなので何が正解なのか全く不明。
何のマッチアップがきつくて、何のカードが必要か不要か。
この作業はPTの2週間ぐらい前にやる作業なのですが、
如何せん今回は時間が無さ過ぎます。

困り果てた結果、
僕が一番頼りにしていて、はま屋の店員でもある俊樹に調整をお願いしました。
調整後のデッキは後ほど紹介します。


・秘密を掘り下げる者弱すぎ問題
ジャンクの繰り出す未練ある魂で止まる上に衰微ですぐ死に、火力ですぐ死ぬデルバー。

ただデルバー全部抜いてのノンデルバー型も
試しましたがクロックパーミッションなのにクロックが
無く結局地上硬直して負けてしまうことが多かったので
かなり悩んだ結果デルバーを使うことを選択しました。

実際もうちょっと調整を重ねれば抜けていく可能性もかなりあると思います。


・圧倒的な練習不足
可能な限りMOで回しましたが、実戦経験が不足しすぎており、
実際PTで秘密を掘り下げる者の誘発を4,5回忘れました・・

一番ひどかったのは、インスタントが捲れたのに秘密を掘り下げる者を変身させるのを忘れるという・・



これは結局未解決ということに・・

はまさんがプロツアー運命再編で使ったデッキ

俊樹との調整の結果として実際に使ったデッキがこれです。

メインボード
4 秘密を掘り下げる者
4 タルモゴイフ
4 黄金牙、タシグル

4 思考掃き
3 マナ漏出
1 差し戻し
3 呪文貫き
3 コジレックの審問
3 思考囲い
4 突然の衰微
2 残忍な切断
1 喉首狙い
1 四肢切断
1 ヴェールのリリアナ
1 謎めいた命令

2 忍び寄るタール坑
4 新緑の地下墓地
3 霧深い雨林
3 汚染された三角州
3 闇滑りの岸
1 繁殖池
1 湿った墓
1 草むした墓
1 島
1 森
1 沼


サイドボード
1 光と影の剣
2 見栄え損ない
3 大爆発の魔道士
3 誘惑撒き
1 否認
1 霊気のほころび
1 滅び
1 ゴルガリの魔除け
2 バジリスクの首輪



瞬唱の魔道士はタシグルのせいで墓地が空になりやすいので不採用にしました。
蒸気の絡みつきは瞬唱を不採用にしたため使い道が減り他の除去に変更しました。
リリアナと謎めいた命令は調整の過程で意外と強かったので採用しました。
ですが、メタゲームを考えると別のカードのほうが良かったかと思います。
(ジャンク多すぎんねん!!!!)

サイドボードは全体的に丸めに作りました。
バーンとジャンクがきついのは目に見えていたので
サイドボードは多めに取っています。

今回は直前でデッキを変更というか新しく作るというウルトラCでしたが、
こうして僕のプロツアー運命再編のデッキは作られました。

詳細な解説とPTのレポートは、今後はま屋のHP上とメールマガジンにて
行う予定なので、良ければそちらもご覧ください。

ではでは。

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