お久しぶりです。
フランス帰りのはまさんです。日本寒すぎ!!

みなさんご存じのとおり、
ワールドマジックカップでは、
日本代表が結構残念な形で終わってしまい、
誰もレポートを書いていないと思うので、
マジックワールドカップ日本代表のレポートを僕なりの形で書こうと思います。

※事前の練習の様子や、僕のフランスでの旅行記はこちらのページをご覧ください。
http://www.cardshop-hamaya.com/?p=3205



■ワールドマジックカップ前日

僕とナベさんは前週のGPストラスブールからフランス入りしていましたが、
前日にやっと残りの日本代表が合流しました。

この段階でまだ明日のチームスタンダードのデッキが出来ていなかった僕たち。
ある程度のデッキの方向性は決まっていたので、細部を詰めるべく
練習・議論・調整。

この作業が難航し、本当であればチームシールド練習をする予定でしたが
時間がなく結局夜12時過ぎまでスタンダードのデッキ調整に時間を取られてしまいました。

ただチームシールドは結構練習をしていたので、何とかなるだろうと僕も他の代表メンバーも思っていました。
今思えばこれが最大のミスだったなーと・・



■チームシールド デッキ構築

簡単なセレモニーの後、早速チームシールドのデッキ構築が始まります。
事前の練習通りにカードを並べ、デッキ構築を進めます。

神話レアは「悟った達人、ナーセット」、「真珠湖の古きもの」。
他のレアもあまりぱっとしません。

ジェスカイとティムールはそこそこ強そうなデッキができるも、
残りのカードで作る3番目のデッキがデッキにならない。

いつもは困った時の3つ目のデッキは多色に逃げるのですが、
今回は土地の関係でそれも出来ず、本格的に悩む事に。

いくつかの組み合わせを試すものの、結局
強めのジェスカイ、普通ティムール、弱アブザンの3つが完成。

弱アブザンは必殺の一射を3枚入れた除去コントロールですが、
フィニッシャーが死滅都市の悪鬼しかいないというデッキ。

事前の練習で、フィニッシャーの弱い(少ない)コントロールは
弱いという結論に達していたのですが、それを作り上げてしまいました。
※相手も強いデッキで除去がしっかりしているので、
少ないフィニッシャーだと勝てないのでコントロールしきれても
負けてしまうためです。

作ってしまったものはしょうがないという事で、
僕が3番目の弱アブザンを使って頑張って勝つ担当となりました。



■チームシールド 1回戦~3回戦

1回戦目の相手はタイ。
で僕の目の前に座るのは、前日の世界選手権にも出ていた
タイ代表のLars Damさん。

タイ人じゃないやん!!!
って日本代表も他国の事言えないのですが、
いきなりの強敵に若干びびります。

ただ強い人はきっと弱いデッキを使っているだろうと予想して
対戦を開始。

出てくるのは凶暴な拳刃、灰雲のフェニックス、火口の爪、凍氷破擁する
神ティムール。

いやいやいやいや話違いますやん!!!

1戦目は善戦するも、致命的なミスをやらかし逆転され
2戦目は一方的にやられて負け。

アリャさんは相手に何も持ってなければ勝ちのオールインパンチが
成功し勝利するも、清永さんは事故に付け込まれ負けで
チーム負け。


2回戦目はエストニア。
僕の相手は矢の嵐がめっちゃ入っている
バーンデッキみたいな相手。

必殺の一射を構えてるところに、降り注ぐ矢の嵐・・
かなりのデッキ相性差がありなすすべもなく負け。

隣のアリャさんは1本目ダブマリ、2本目土地2キープで
3枚目が現れずそのまま負けでチーム負け・・

日本代表既に崖っぷち。

3回戦目のボリビアには危なげなく全員勝つものの、
チームシールドを終えた時点で1-2というギリギリの成績。

終わった今だから言えますが、
デッキ構築の失敗が主な原因で、
それが発生した理由としては直前の練習ができず、
積み重ねた経験を生かす事が出来なかった事かなーと。

げにくやしい。



■チームスタンダード 4~7回戦

気を取り直して、スタンダード。
直前まで練習していた事もあり、デッキ自体の感触は悪くないので
期待できると思っていました。

僕のポジションはアリャさんと清永さんの間で両者を
サポートする形です。

ナベさんはデッキもプレイヤーも強く、
何の心配もないので、僕たちで頑張って一勝しよう!って
思いでスタンダードラウンドに挑みました。

4回戦目のマケドニア、5回戦目のフランスには
開始10分ちょっとでナベさんが勝ち、その後アリャさんが続いて勝つ流れで
危なげなく3-2。

次勝てばIDで初日抜けは確実なところまで来ました。

5回戦と6回戦の間が結構間があって、
トントン拍子に勝ってた事もあり少しのインターバルに一抹の不安が。

6回戦目の相手はハンガリー。

嫌な予感は当たり、まずダイスロール3人全敗。
そしてナベさんは土地が2で止まり事故負け。
2本目も事故で落とし、不動のエースがまさかの敗戦。

アリャさんも1-1の3本目。
相手のライフを5まで追い詰めるも、
場に軍族の解体者が2体いて結構なピンチ。
ここでトップが光って、包囲サイ!
相手のライフを5→2とし、ターンを返す。
返しの相手のアタックで、5/4が1体だけアタックしてきて
風番いのロックが場に。

で アリャさんのドローは・・・
包囲サイ!!

何度も大丈夫か確認し、場に出すと相手から握手が!
(相手のアタック時に軍族の解体者を1体生贄にささげてライフリンクを
付けるかで結構悩んでたけど、結果的にブロッカーに残す方を選んでくれたので
勝てた形です。)

劇的な勝利を遂げた横では、
清永さんが相手のアブザンリアニと激闘を繰り広げておりました。

相手の場にファリカ、開花の幻霊、他諸々。
清永さんの場にはカウンターが11個のった悪夢の織り手アショクが。

ターンさえ返ってくればアショクの奥義で有利になる場面。
相手は開花の幻霊の能力でドローをひたすら進めます。
で、ついに引かれた完全なる終わり。

そして完全にゲームが終わりました・・

実際相手のアブザンリアニは、除去を完全なる終わりや
アブザンチャームの追放系の除去で固めており
非常によく考えられたデッキで感心しちゃってました。

そんなこんなで清永さんが負けての1-2でチーム負け。

泣いても笑ってもの7回戦目に初日抜けがかかった
バブルマッチが訪れるのです。

対戦相手は・・
開始前隣のテーブルでチームシールドのデッキ構築をしていた
インドネシアが最終戦の相手。

そう、日本代表のアリャさんの母国です。

なんだか面白い展開に試合の途中からビデオフューチャーに呼ばれる事に。
やっと来たかとばかりに鉢巻きとハッピを取り出し、
気合いを入れてフューチャーテーブルに向います。

ここからの話はビデオフューチャーされたので
あまり語る事もないのですが、
僕がアリャさんの隣でアドバイスしながら相手の青白ヒロイックと
戦っていた局面。

見た目は殴れば勝ちなのですが、何かあれば負けてしまうといった状況で
僕がどうするのが最適かを考えていた時でした。

アリャさんが一言。
「何もないって言ってる」と。

向こうのチームは母国語の小声で会話しているので
全く僕にはわからないのですが、アリャさんには筒抜けでした(笑)
で、結局何も持っておらず1本取る事に成功。

アリャさん最高や!

てなこともありながら、劇的な最後の勝利もありつつ
インドネシアを下し、最終成績4-3に。

そしてあの悲しみの瞬間を迎えるのです・・・



■WMCを終えて

悔しくないかと問われれば勿論NOですし
また来たいかと問われれば勿論YESです。

限られた時間の中で各人ができる事を精一杯やった結果が
今回の33位でした。

やれることは全部やったつもりでも、
出来る事は他にもあったとは思います。
考える事全てが悔しく、全てが現時点では後の祭りです。

そう現時点では。

恐れ多くてあまり口には出さないのですが、
またこの舞台に戻ってきたいなーと、
世界中のだれよりも強く願ってやみません。

また来年、必ず。



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